マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療について

更新情報
HyperFocal: 0

当院では、近年、多くのマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療の患者様に御来院いただいております。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、良い装置であることは間違いないのですが、最近よく、マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療が最新の治療で、ワイヤーの治療は古い治療法等と書かれた広告を見るようになりました。ただ、この場合、最新イコール最良かというと、必ずしも、そうではない部分があると思います。
また、マウスピース型矯正装置(インビザライン)を使えば、歯を抜かないで治療出来るというのは、まったくの間違いで、科学的根拠に基づいて矯正診断を行えば、抜歯治療の確率はワイヤーの治療と、同じになります。装置の違いにより、歯の動かし方・動き方の特性が違うだけで、基本的には、ワイヤー治療と同じ矯正治療であり、ワイヤー治療の経験・知識が必要になります。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、誰でもただ入れとけば治るといった、魔法の装置ではありません。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療は、新しい治療法の一つであり、発展途上の治療法

(利点)
・目立ちにくい
・奥歯を後ろに下げるのが得意
・歯を骨に入れるような動きが得意
・装置を取り外せる(外して食事・歯磨きが出来る) 等
(欠点)
・奥歯を大きく動かすのが苦手
・回転している歯を動かすのが苦手
・装置装着時に、飲食が出来ない(特に糖分の入った飲み物、熱い飲み物)
・歯磨きが悪いと虫歯菌を閉じ込めてしまうので、かえって虫歯になりやすくなる
・取り外しが面倒
・治療費が高い 等

従来のワイヤーの治療は、ほぼ成熟した治療法

(利点)
・治療法が確立している
・様々な歯の移動が可能 等
(欠点)
・装置によっては、目立つ
・歯磨きが難しい
・装置が取れることがある
・ワイヤーが、お口の粘膜に刺さることがある 等

以上のような考え方で良いのではないかと思います。

よって、当院では、無理にマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療を勧誘したり、ましてや、マウスピース型矯正装置(インビザライン)でしか治せませんなどといった間違った説明はしていません。患者様ごとのご要望を最優先しながら、個々の状態に対する最良の治療法を提案させて頂いております。マウスピース型矯正装置(インビザライン)治療と、従来の治療では、それぞれ、得意・不得意があるからです。
歯並び・噛み合わせの状態は、患者様によって多種多様であり、それぞれの治療法において、得意分野を生かし、不得意分野をフォローするようにしながら、治療を進めることが重要です。よって、当院では、治療期間の短縮・精度を上げるために、難しいケース等では、まず、奥歯を下げる特殊な装置(目立ちにくいものもあります。)を使用したり、裏側のワイヤーである程度治してからマウスピース型矯正装置(インビザライン)治療に移行するなどの工夫をしながら治療をすすめており、良好な結果を得ています。もちろん、通常の場合、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のみによる治療で十分治りますし、ご要望があれば、難しいケースでも、お時間を頂きますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)のみの治療で対応させて頂いております。

タイトルとURLをコピーしました